霊媒師JUN事件とは、2023年4月に宮城県柴田町で発生した父親殺害事件です。次男の村上直哉被告(25)と長男の妻である村上敦子被告(48)が殺人罪で起訴され、「霊媒師JUN」の存在が事件の謎を深めています。
この事件には、家族間の複雑な人間関係、美人局グループの存在、そして謎の霊媒師が関与しており、日本の凄惨な殺人事件の中でも特異な様相を呈しています。
裁判では、LINEを通じて直哉被告に殺害を指示したとされる「霊媒師JUN」の正体が最大の争点となっています。検察側は敦子被告本人が成りすましていたと主張する一方、弁護側は別人であると主張しています。
さまざまな要素が絡み合い、単なる殺人事件を超えた社会性を帯びる事件です。個人的には、尼崎連続変死事件(角田美代子)を彷彿させると感じました。
霊媒師JUN事件の概要
ちなみに「霊媒師JUN」はLINEアカウント名が「JUN」、敦子被告の“幼馴染”という設定の「サトウジュンイチ」らしいです
この「JUN」のアカウントは事件2日後に消えました。 https://t.co/CSIapouKQV
— 🍙高橋ユキ🍙 (@tk84yuki) November 14, 2024
「霊媒師JUN」で話題の村上敦子・直哉@仙台地裁
今日は最後に敦子被告人の長男の証人尋問があったが、色々驚かされた。初公判ですでに、敦子被告人と松野新太は元夫婦で、2人の間に子供が3人いるという情報が出ている。この3番目の長男が証言し母である敦子被告人を「尊敬している」と述べた。
— 🍙高橋ユキ🍙 (@tk84yuki) November 14, 2024
2023年4月、宮城県柴田町で起きた父親殺害事件について、複雑な人間関係や謎の霊媒師の存在は?
殺害事件の経緯
2023年4月17日午前7時前に発生
自宅玄関先で村上隆一さん(当時54)が倒れているのを発見
腹部から出血し、失血死と判明
村上隆一さんは玄関先で刺身包丁による致命傷を負い、54歳の生涯を閉じることになりました。
事件の容疑者
次男の村上直哉被告(25)
長男の妻である村上敦子被告(48)
2人は義理の姉弟の関係
容疑者となった2人の関係は複雑です。敦子被告は隆一さんの長男の妻で、直哉被告にとっては義理の姉にあたります。検察側は、2人が関与する美人局グループの存在や遺産相続の動機があったと主張しています。
謎の霊媒師JUNの存在
「『霊媒師JUN』の予言を聞いて、呪いを解くには殺すしかないと思った」
宮城県・柴田町殺人事件で被告男女が語った驚愕の殺害動機https://t.co/j2do6z7Sii
「直哉被告は、事件の数年前にLINEで知り合った『霊媒師JUN』の予言や、霊的能力などを信じ、絶対的な信頼を寄せていた」— NEWSポストセブン (@news_postseven) November 13, 2024
LINEを通じて直哉被告とやり取り
「敦子被告に呪いがかけられている」と告げる
「隆一さんを殺さないと敦子被告が死ぬ」と主張
事件の特異な点は、「霊媒師JUN」を名乗る人物の存在です。検察側は、このJUNが敦子被告本人であり、直哉被告をマインドコントロールして殺害を仕向けたと主張しています。
一方、弁護側は、JUNは敦子被告ではなく、直哉被告が幼少期から信じていた霊的な存在だと主張しています。この「霊媒師JUN」の正体が、裁判の争点の一つとなっています。
霊媒師JUN事件の背景と人物相関図
被害者と加害者たちを取り巻く複雑な人間関係を紐解きながら、なぜこのような悲劇が起きたのか?
直哉被告の生い立ち
1998年、村上隆一さん夫妻の次男として生まれる
小学3年から4年生の頃に両親が離婚
母子家庭で劣悪な環境下で育つ
直哉被告は幼少期から恵まれない環境で育ちました。自宅は電気やガス、水道が止められ、ゴミ屋敷のような状態でした。母親から暴力を振るわれることもあり、不登校になりました。
敦子被告との出会い
スロットが趣味だった母親が敦子被告と知り合う
敦子被告は直哉被告の家庭環境を知り、面倒を見るように
次第に肉体関係を持つようになる
敦子被告は最初、パチンコ店で知り合った直哉被告の母親の友人でした。直哉被告の家庭環境を知った敦子被告は、実の息子のように接して面倒を見るようになります。しかし、その関係は次第に歪んでいきました。
美人局グループの実態
実母も売春させられていたって。
家族乗っ取りみたいな事件じゃん。
どこかの地方でもあったでしょ。
/
刺殺された男性の長男と結婚しながら次男とも肉体関係『異常な関係性』の一族を支配する長男の妻 父親殺害を次男に指示した「霊媒師JUN」の正体とは https://t.co/E2QX4KVPdn#角田市 pic.twitter.com/doMwM0lDJW— 浜松でスクーターを盗まれた! (@hamamatsushin) November 16, 2024
敦子被告を中心とする組織的な活動
家族や親族を巻き込んだ詐欺行為
出会い系サイトを利用した金銭搾取
検察側の主張によると、敦子被告を頂点とする売春・美人局グループが形成され、組織的な詐欺行為が行われていたとされています。グループのメンバーには敦子被告の夫(隆一さんの長男)や前夫、その妻、姉らも含まれており、すでに有罪判決を受けています。
霊媒師JUNの存在
LINEを通じて直哉被告とやり取り
「敦子被告に呪いがかけられている」と告げる
「隆一さんを殺さないと敦子被告が死ぬ」と主張
事件の特異な点は、「霊媒師JUN」を名乗る人物の存在です。検察側は、このJUNが敦子被告本人であり、直哉被告をマインドコントロールして殺害を仕向けたと主張しています。
一方、弁護側は、JUNは敦子被告ではなく、直哉被告が幼少期から信じていた霊的な存在だと主張しています。この「霊媒師JUN」の正体が、裁判の争点の一つとなっています。
事件当日の動き
2023年4月17日未明に殺害が行われた
直哉被告は「霊媒師JUN」とLINEでやり取り
玄関先で刺身包丁による殺害
午前7時前に近隣住民が発見
事件当日、直哉被告は「霊媒師JUN」とLINEでやり取りを続けていたとされています。そして4月17日未明、玄関先で父親に致命傷を負わせたのです。
事件が発覚したのは同日午前7時前で、近隣住民が玄関先で倒れている村上隆一さんを発見し、通報しました。
事件後の展開と捜査
【父親殺人】長男の妻と次男には“肉体関係”…LINEで“殺人指示”の「霊媒師JUN」は長男の妻か別人か 宮城・柴田町 #FNNプライムオンライン #イット https://t.co/kiWq1FGoLt
— FNNプライムオンライン (@FNN_News) November 13, 2024
殺害から逮捕に至るまでの約4か月間、事件の真相解明に向けた捜査の進展を追います。
証拠隠滅の疑い
殺害直後から証拠隠滅を図った疑い
敦子被告の知人夫婦が証拠隠滅の疑いで逮捕
事件から4日後、2人は葬儀に参列
殺害直後から、証拠隠滅が図られた疑いがあります。敦子被告の知人夫婦が証拠隠滅の疑いで逮捕されました。
さらに事件から4日後には、直哉被告と敦子被告が葬儀に参列し、たばこを吸いながら談笑する姿も目撃されています。
捜査の進展
現場に落ちていた隆一さんのスマートフォンを解析
周辺の防犯カメラの映像を分析
「霊媒師JUN」の存在が浮上
捜査の過程で、現場に落ちていた隆一さんのスマートフォンの解析や、周辺の防犯カメラの映像分析が行われました。また、「霊媒師JUN」の存在が明らかになり、直哉被告とのLINEでのやり取りが注目されています。
逮捕と起訴内容
2023年8月23日、直哉被告と敦子被告を逮捕
殺人罪と証拠隠滅教唆罪で起訴
美人局による詐欺罪も追加
2023年8月23日、警察は直哉被告と敦子被告を逮捕しました。2人は殺人罪と証拠隠滅教唆罪で起訴されました。
また、これまで行っていた美人局による詐欺罪も追加されています。敦子被告の元夫や姉なども、関連する罪で有罪判決を受けています。
事件の全容解明に向けて、裁判では「霊媒師JUN」の正体や、2人の共謀の有無が争点となっています。
裁判での争点
こういう虚言癖系洗脳殺人事件の指示役の女は大抵ふくよかである。やはり外見に威圧感あると洗脳に有利なんだろうか。
刺殺された男性の長男と結婚しながら次男とも肉体関係『異常な関係性』の一族を支配する長男の妻 父親殺害を次男に指示した「霊媒師JUN」の正体とは https://t.co/FzsT9jPmMf
— もち麦 (@mochimugiko) November 7, 2024
2024年11月に行われた裁判で、検察側と弁護側が激しく対立した主要な争点を解説します。
検察側の主張
村上敦子・直哉@仙台地裁
今日は村上敦子被告人に対する被告人質問。
「霊媒師JUN」は自分じゃないと言い張る。
しかし「JUN」がLINEを使った時のネットワークが、敦子被告人の娘所有のものだったり、実家の固定電話番号に紐づけられたりしている。— 🍙高橋ユキ🍙 (@tk84yuki) November 15, 2024
「霊媒師JUN」は敦子被告の成り済まし
遺産や生命保険金目的の計画的な殺人
直哉被告には完全な責任能力がある
検察側は、敦子被告が「霊媒師JUN」に成りすまし、直哉被告をマインドコントロールして殺害を仕向けたと主張。「自分の手を汚さない卑劣極まりない犯行」として、敦子被告に懲役30年を求刑。また直哉被告に対しても「強固な殺意に基づく極めて悪質な犯行」として懲役23年を求刑しています。
弁護側の反論
「霊媒師JUN」と敦子被告は別人
直哉被告の心神耗弱状態を主張
敦子被告の殺人への関与を否定
弁護側は、直哉被告が幼少期から霊的な存在を信じていたことや、劣悪な生育環境の影響を指摘。さらに、敦子被告と「霊媒師JUN」が同一人物である決定的な証拠はないと主張。敦子被告については殺人罪は無罪と主張し、執行猶予付きの判決を求めました。
直哉被告の証言
「霊媒師JUN」は敦子被告ではないと主張
敦子被告と一緒にいる時も「霊媒師JUN」からLINEが来たと証言
殺害は自分の判断で行ったと主張
直哉被告は「JUNは敦子被告ではない。JUNはあくまで助言してくれるだけで、殺す決断は自分がした」と証言。敦子被告との共謀を否定し、すべての責任を自分に向けようとする姿勢を見せています。
裁判は2024年11月19日に結審し、判決は11月25日に言い渡される予定です。