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【袴田事件】検察の意地かメンツか?なぜ早期に無罪にならなかった?

事件簿
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袴田をご存じの方は多いと思います。

「58年も前の事件なのに(2024年時点で)なぜ今になって再審判決が出るの?」
「袴田さんは本当に無罪なの?」
「判決によって何が変わるの?」

こんな疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。確かに、長い年月を経た今になって判決が下されることに戸惑いを感じるかもしれません。

しかし、この判決は単なる一つの事件の結末ではありません。日本の刑事司法制度の在り方や、問題に大きな影響を与える可能性があるのです。

そこで本日、2024年9月26日午後2時から静岡地裁で言い渡される袴田事件の再審判決について、重要なポイントをまとめてみました。

袴田事件をわかりやすく

– 袴田事件の概要と再審に至るまでの経緯
– 再審公判で争われた主な論点
– 判決で注目すべきポイント
– 判決が及ぼす可能性のある影響

この記事を読めば、長年にわたる袴田事件の全体像と、本日の判決がもつ意味を理解することができます。冤罪や死刑制度に関心のある方はもちろん、日本の司法制度に興味のある方にもぜひ読んでいただきたい内容です。

【目次】読みたいところにジャンプします

袴田事件をわかりやすく解説:58年の歴史と再審の経緯

袴田事件は、日本の刑事司法制度の問題点を浮き彫りにした重大な事件です。58年にわたる長い歴史と再審への道のりを、時系列に沿って解説します。

事件の概要:一家4人が殺害された静岡のみそ工場事件

袴田事件は、1966年6月30日未明に清水市(現・静岡市清水区)で発生した強盗殺人・放火事件です。事件の概要は以下の通りです。

– みそ製造会社の専務宅から出火
– 焼け跡から専務一家4人の遺体が発見される
– 住み込み従業員だった袴田巌さんが容疑者として逮捕される
– 4人の殺害と放火の罪で起訴される

1966年6月30日午前2時、静岡県清水市(現静岡市清水区)の製造会社専務宅が全焼するという火事が発生しました。焼け跡からは、専務(41)の他、妻(38)、次女(17)、長男(14)の4人が刃物でめった刺しにされた死体が発見されました。

警察は、当初から、味噌工場の従業員であり元プロボクサーであった袴田巌氏(※)を犯人であると決めつけて捜査を進めた上、8月18日に袴田氏を逮捕しました。袴田氏は、当初否認をしていましたが、警察や検察からの連日連夜の厳しい取調べにより、勾留期間の満了する直前に自白しましたが、その後公判において否認しました。 via:日本弁護士連合会

この事件は、当時の社会に大きな衝撃を与えました。4人もの命が奪われた残忍な犯行に、地元住民は恐怖に震えました。

袴田巌さんの逮捕から死刑確定までの経緯と問題点

袴田さんの逮捕から死刑確定までの過程には、多くの問題点が指摘されています。

– 逮捕後、厳しい取り調べを受け、自白を強要される
– 1966年11月の初公判で袴田さんは無実を主張
– 1968年、静岡地裁で死刑判決
– 1980年、最高裁で死刑が確定

この間、袴田さんは一貫して無実を訴え続けました。しかし、自白の強要や証拠の不自然さなど、捜査過程には多くの疑問が残されたままでした。

袴田事件が冤罪だと言われている理由

証拠の問題

「血染めのパジャマ」の疑問
逮捕のきっかけとなったパジャマの血痕は、鑑定の結果、血液型すら判定できないほど微量でした。
「5点の衣類」の不自然さ

事件から1年2カ月後に味噌タンクから発見された衣類には、以下のような問題点があります。

– 袴田さんには着用不可能なサイズだった
– 血痕の位置が不自然
– 発見のタイミングが不自然
– 衣類の血痕の赤み

1年以上味噌に漬かっていたはずの衣類の血痕に赤みが残っていたことは不自然だとされています。

自白の問題

過酷な取り調べ
袴田さんへの取り調べは1日平均12時間、最長17時間に及び、勾留期限直前に自白に追い込まれました。

自白内容の変遷
45通の自白調書のうち44通が、内容の変遷により証拠から排除されました。

その他の疑問点

裏木戸の留め具
犯人が出入りしたとされる裏木戸に留め金がかかったままだったこと。

凶器の疑問
凶器とされた「くり小刀」で犯行が可能かどうかの疑問。

警察による証拠の捏造の疑い

「5点の衣類」の発見の背景

事件発生から1年2カ月後の1967年8月31日、袴田さんが勤務していたみそ製造会社のみそタンク内から発見されました。発見時期は、すでに袴田さんの裁判が始まっていた時期でした。

みその搬出作業をしていた従業員が、深さ約2メートルのタンクの底部から発見したとされています。事件直後に工場内を徹底的に捜索したはずなのに、1年以上経ってから発見されたことに疑問が呈されています。

この発見のタイミングが不自然だとされ、捜査機関による証拠のねつ造の可能性が指摘されています。

袴田事件をわかりやすく

発見された衣類には血痕が付着しており、その血痕に赤みが残っていたことが争点となっています。弁護団は、1年以上みそに漬かっていれば血痕は黒く変色するはずだと主張しています。

しかし「5点の衣類」は袴田さんの死刑判決の決め手となりました。確定判決では、袴田さんが犯行当時着ていたものだとして、有罪の決定的証拠とされましたが、それがそもそも矛盾していたのです(袴田さんには着用不可能なサイズ)

<高杉晋吾さん>「無罪に決まってる。無罪に決まってるよ」
高杉さんが冤罪の可能性を感じたきっかけは、現場近くのみそタンクから見つかった犯行着衣、「5点の衣類」のズボンでした。裁判でこのズボンの装着実験が行われました。袴田さんはズボンを腰まで上げることはできませんでしたが、裁判所は「みそに漬かって縮んだ」として死刑判決を下しました。
<高杉晋吾さん>「こんなに履けないことはない。いくら縮んだって、こんなに履けないほど縮むことはあり得ない」 via:「こんなに履けないほど縮むことはあり得ない」ノンフィクション作家は「5点の衣類」に冤罪の可能性を感じた Yahoo!ニュース

これらの点から、「5点の衣類」の発見には多くの疑問点があり、再審においてもその真偽が重要な争点となっています。

袴田事件には多くの疑問点があり、冤罪の可能性が指摘されています。再審では、これらの点について改めて精査されることが期待されています。

なぜ袴田事件は無罪にならないのか:再審への長い道のり

袴田事件が無罪にならない理由は、日本の再審制度の厳しさにあります。「開かずの扉」と呼ばれる再審請求の壁を乗り越えるまでに、半世紀以上の歳月を要しました。

再審請求の度重なる棄却と支援者たちの粘り強い活動

袴田さんと支援者たちの再審請求への道のりは、決して平坦ではありませんでした。

– 1981年、第1次再審請求が申し立てられる
– 2008年、最高裁で棄却が確定
– 同年、第2次再審請求を申し立て
– 支援者たちによる署名活動や啓発イベントが続く

支援者たちは、袴田さんの無実を信じ、粘り強く活動を続けました。この間、袴田さんは死刑囚として長期間の拘束を強いられました。

2014年の再審開始決定と袴田さんの釈放:転機となった証拠開示

2014年、袴田事件は大きな転機を迎えます。

– 静岡地裁が再審開始を決定
– 死刑と拘置の執行停止を命じる
– 袴田さんが約48年ぶりに釈放される
– 検察は即時抗告するも、最終的に再審開始が確定

この決定の背景には、検察側が開示した新たな証拠がありました。特に、事件の重要な証拠とされた「5点の衣類」に関する新事実が、再審開始の決め手となりました。

袴田事件の現場は今:58年の時を経て変わる景色と変わらぬ記憶

袴田事件の現場は、58年の歳月を経て大きく変貌を遂げています。かつて一家4人が殺害された静岡県清水市(現・静岡市清水区)の住宅跡地は、今では閑静な住宅街の一角となっています。しかし、事件の痕跡は完全には消えておらず、地域の人々の記憶に深く刻まれています。

事件現場の住宅:建て替えられた家と残る土蔵

事件が起きた専務宅は事件後に建て替えられ、長らく被害者の長女が暮らしていましたが、2016年6月時点では空き家になっています。

一方で、併設されていた土蔵は2023年3月時点でも残っており、その外壁には事件当時の焦げ跡が黒い煤として残されていると報道されていましたが、上記のXによると、まだ土蔵はそのままのようですね。

この土蔵は、58年前の悲劇を静かに語り続ける、唯一の物言わぬ証人となっています。

味噌工場跡地:宅地化された周辺環境

事件当時、袴田巌さんが働いていた味噌工場は、事件後しばらくして閉鎖されました。工場があった場所は、2004年から遡って約20年前に宅地分譲され、現在は住宅が立ち並ぶ一角となっています。

かつての工場の姿を知る人は少なくなり、新しい住民の多くは事件との関わりを知らずに暮らしています。

地域住民の複雑な思い:消えない不安と疑問

事件から半世紀以上が経過した今も、現場周辺の住民たちは複雑な思いを抱えています。再審によって袴田さんの無罪の可能性が高まる中、「もし袴田さんが犯人でないとすれば、真犯人は誰なのか」という疑問が地域に残っています。

長年事件に翻弄されてきた住民たちの中には、未だに不安を感じる人も少なくありません。事件の真相究明と同時に、地域の人々の心の傷を癒すことも、今後の大きな課題となっています。



袴田事件の最新動向:再審公判で明らかになった新事実

2023年10月から始まった再審公判では、これまでの公判で明らかにならなかった新たな事実が次々と浮かび上がっています。科学的な証拠や専門家の証言が、袴田さんの無実を示唆しています。

5点の衣類をめぐる争点:血痕の赤みと捜査機関による証拠捏造の疑い

再審公判の最大の争点は、「5点の衣類」の信憑性です。

– 事件から1年2か月後に発見された血痕付きの衣類
– 長期間みそに漬かっていたはずなのに、血痕に赤みが残っている
– 弁護団は、捜査機関による証拠捏造の可能性を指摘
– 科学的実験により、長期間みそに漬かった血痕は黒く変色すると実証

これらの事実は、5点の衣類が事件直後ではなく、発見直前に意図的に仕込まれた可能性を示唆しています。

検察と弁護団の主張:科学的証拠と専門家の証言が焦点に

再審公判では、検察と弁護団の主張が真っ向から対立しています。

– 検察側:袴田さんの有罪を主張し、再び死刑を求刑
– 弁護団:科学的証拠に基づき、袴田さんの無実を訴える
– 法医学者による証言が焦点に
– DNA鑑定結果も重要な証拠として提出される

特に、法医学者の証言は、5点の衣類の信憑性を大きく揺るがす内容となっています。

袴田事件に対する国民の反応:広がる冤罪への疑念と司法不信

袴田事件の再審過程は、多くの国民の関心を集め、司法制度への不信感を広げています。冤罪の可能性が高まるにつれ、刑事司法制度の改革を求める声が高まっています。

世論調査に見る袴田さん無罪への高い支持率

複数の世論調査結果から、袴田さんの無実を信じる国民が多数派であることがわかります。

– 多くの国民が袴田さんは冤罪だと考えている
– 無罪判決を期待する声が大きい
– 再審の長期化に対する批判的な意見も多い

これらの調査結果は、国民の司法制度への信頼が揺らいでいることを示しています。

再審の長期化がもたらす司法制度への不信感

再審請求から再審開始決定まで40年以上かかったことへの批判が高まっています。

– 「開かずの扉」と呼ばれる再審制度への不満
– 証拠開示の遅れに対する批判
– 冤罪被害者の人生を奪う司法制度への怒り

多くの国民が、このような長期化は人権侵害であり、早急な制度改革が必要だと考えています。

袴田事件が問いかける日本の刑事司法制度の課題

袴田事件は、日本の刑事司法制度に潜む多くの問題点を浮き彫りにしました。この事件を契機に、司法制度の抜本的な改革が求められています。

再審制度の問題点:なぜ58年もの歳月を要したのか

袴田事件の再審に58年もの歳月を要した背景には、日本の再審制度の問題点があります。

– 「無罪を言い渡すべき明らかな証拠」の立証が困難
– 検察側の証拠開示に関する規定の不備
– 再審請求の審理に時間制限がない

これらの問題点により、冤罪の可能性がある事件でも、再審開始までに長い時間がかかってしまうのです。

冤罪を防ぐための取り組み:取調べの可視化と証拠開示の重要性

袴田事件を教訓に、冤罪を防ぐためのさまざまな取り組みが進められています。

– 取調べの全過程の録音・録画(可視化)の義務化
– 証拠開示制度の拡充
– 再審制度の改革を求める動き

これらの取り組みにより、冤罪のリスクを減らし、公正な裁判を実現することが期待されています。



ここまでのまとめ:袴田事件が示す日本の刑事司法制度の改革の必要性

袴田事件の再審過程から明らかになった重要なポイントは以下の通りです。

– 58年にわたる長い裁判の歴史が日本の再審制度の問題点を浮き彫りにした
– 5点の衣類の血痕の赤みが証拠捏造の可能性を示唆している
– 科学的証拠と専門家の証言が袴田さんの無実を支持している
– 多くの国民が袴田さんの冤罪を信じ、無罪判決を期待している
– 再審の長期化が司法制度への不信感を広げている
– 取調べの可視化と証拠開示の重要性が再認識された
– 冤罪を防ぐための制度改革が急務である
– 姉のひで子さんの58年にわたる支援が再審実現の原動力となった
– 再審判決が日本の司法制度に与える影響は大きい
– 袴田さんの現在の状況が冤罪の深刻さを物語っている
– 再審制度の改革が求められている
– 証拠開示のルール整備が必要である
– 冤罪被害者の救済制度の充実が望まれる
– 刑事司法制度全体の見直しが必要である

袴田事件は、日本の刑事司法制度に大きな課題を投げかけています。この事件を教訓に、冤罪を防ぎ、真の正義を実現できる司法制度の構築が求められています。一人ひとりが関心を持ち、より良い司法制度の実現に向けて声を上げていくことが重要です。

【袴田事件の再審】58年目の判決が無罪に!2024.09.26

袴田事件をわかりやすく

裁判所 静岡県一家4人殺害事件の再審判決で、静岡地裁は26日、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(88)に無罪(求刑・死刑)を言い渡した。死刑が確定した事件で再審無罪となるのは戦後5件目。事件発生から1年2月後に現場近くのみそタンクから見つかり、確定判決が「犯行着衣」と認定した「5点の衣類」について、国井恒志裁判長は「捜査機関が加工して隠匿したものだ」と述べ、証拠の「 捏造ねつぞう 」に言及した。 via:読売新聞オンライン

裁判所 国井裁判長は、冒頭で判決の「骨子」を告げ、袴田さんを有罪とした元の裁判の証拠には「三つの捏造がある」 とした。まず、袴田さんが「自白」したとする検察官の取り調べ調書は黙秘権を侵害し、非人道的な取り調べで獲得された虚偽のもので、「実質的な捏造」とした。

また、袴田さんの逮捕から1年後に突然発見され、犯行時の着衣とされた「5点の衣類」についても「捜査機関によって血痕をつけるなどの加工がされた」と述べ、捏造と認定。袴田さんの実家から押収された、5点の衣類のズボンと同じ素材の端切れも「捜査機関によって捏造されたもの」とした。

その上で、これらの証拠を排除すれば、袴田さんが犯人でないとしたら合理的に説明できないか説明困難な事実関係はなく、袴田さんが「犯人であるとは認められない」と結論づけた。 via:Yahoo!ニュース

裁判所 國井裁判長は、判決を言い渡した後、「お伝えしたいことがある」と袴田さんの姉・ひで子さん(91)を証言台に呼び、次のように語りました。

「この裁判にものすごい時間がかかっていて、裁判所は申し訳ないと思っています。裁判所は自由の扉は開けました。まだ閉まる可能性があります。 1回目の公判で『真の自由を巖さんに与えてください』とひで子さんは言いましたが、裁判所は真の自由を与える役割ではない。控訴ができる。確定までもうしばらくお待ちいただきたい」最後に國井裁判長は「心身ともに健やかに、ひで子さんの健康を祈ります」と、時折言葉を詰まらせながら、語りかけました。 via:Yahoo!ニュース

弁護団 袴田巌さんの弁護団は、判決公判閉廷後、静岡地検を訪れました。静岡地裁は袴田巌さんが自白した取り調べ調書や犯行着衣とされた5点の衣類など3つの証拠について「捜査機関によるねつ造」を認めました。裁判所が判決で「捜査機関のねつ造」の認定まで踏み込む中、弁護団は検察に対し「無罪」判決を不服として控訴しないよう求めました。 via:Yahoo!ニュース

検察 袴田巌さんの再審で、捜査機関による証拠の捏造(ねつぞう)を認めて無罪を言い渡した静岡地裁判決について、検察幹部からは疑問の声 が上がった。ある幹部は「証拠を捏造と断定するなら、はっきりと根拠を示すべきだ」と納得がいかない様子。「捏造した人が起訴され、有罪となるような証拠がそろわないと判断できないのでは」と指摘した。別の幹部は「判決の中身を見ていないので何とも言えない」とした上で、証拠捏造について「証拠から排除するなら、それなりの理由と説得力がなければいけない。そこも含めて判決内容を精査する」と話した。

死刑確定後に再審無罪となった過去の4例で控訴したケースがない ことに関しては「過去どうだったかは関係ない。中身をよく見ることが大前提だ」と話したものの、終始伏し目がちで、歯切れが悪かった。 via:Yahoo!ニュース

警察 証拠を「作り出した」とみなされたことに、静岡県警幹部は「ありえない」 と反論。別の幹部も「なぜ捜査機関の捏造と言えるのか。判決には正直納得がいかない」とこぼした。「かなり前の事件だから……」 と戸惑いを見せる幹部もいた。県警OBの男性(87)は「確かに初動捜査にミスはあった。しかし、有罪にするための証拠捏造など、百害あって一利なしだ。捏造認定は残念だ 」と話した。県警の太田守刑事部参事官兼刑事企画課長は、「検察が判決内容を精査し、対応を検討するものと承知している」とのコメントを出した。 via:Yahoo!ニュース

現時点では、再審無罪判決はまだ確定していません。

【袴田事件の再審】検察当局が控訴を断念する方針!2024.10.8

1966年に静岡県のみそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(88)を無罪とした再審判決について、検察当局が、控訴を断念する方針を固めたことが関係者への取材でわかった。検察が控訴する権利(上訴権)を放棄するか、控訴期限の10日を過ぎれば、袴田さんの無罪が確定する。

今年9月26日の再審判決は、「自白」の調書や犯行着衣とされた「5点の衣類」など三つの証拠を、捜査機関による「捏造(ねつぞう)」と認定。一連の司法判断の中で、とりわけ捜査機関に厳しい内容だった。関係者によると、検察内では、捏造認定に反発があり、控訴も視野に検討していた。だが、再審請求審に続き再審公判でも検察の主張が退けられ、控訴しても無罪を覆すのは困難だと判断したとみられる。via:Yahoo!ニュース

袴田さんの無罪が確定!静岡地検が上訴権を放棄

58年前、静岡県で一家4人が殺害された事件の再審=やり直し裁判で、袴田巌さんの無罪判決に対し、9日、静岡地検は控訴する権限である「上訴権」を放棄し、袴田さんの無罪が確定しました。この事件をめぐっては、死刑が確定した袴田巌さんの再審=やり直し裁判で先月、静岡地裁が捜査機関による3つの証拠のねつ造を認定し、袴田さんに無罪判決を言い渡しました。

これに対し、検察は8日、控訴を断念すると発表。そして9日、静岡地検が控訴する権限である「上訴権」を放棄する手続きを行い、袴田さんの無罪が確定しました。一方、静岡県警の本部長が9日朝、報道陣の取材に応じ、袴田さんに謝罪する意向を示しました。

静岡県警・津田隆好本部長
「袴田さんが長きにわたって法的地位が不安定な状況に置かれたことについて申し訳ないと思っています」「袴田さんについて、このような思いをお伝えしたいと思っております」死刑事件で再審無罪が確定したのは、戦後5件目となります。via:Yahoo!ニュース

上記引用:Yahoo!ニュース



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