血管の健康が気になる方へ。加齢とともに気になってくる血管の状態、正しいケア方法をご存知ですか?
「座り仕事が多いけど、血管の健康に悪影響があるのかしら?」
「血管年齢が気になるけど、若さを保つ方法はあるの?」
「血管の老化を防ぐために、食事で気をつけることはある?」
そんな血管の健康に関する悩みを解決する最新情報が、「林修の今知りたいでしょ!」で2024年10月24日に放送されました。番組では、高血圧専門医の渡辺尚彦先生を迎え、血管の若さを保つための最新の研究結果や、誰でも始められる具体的な対策方法が紹介されました。
この記事では、血管の健康を損なう意外な生活習慣から、簡単にできる予防法まで、番組で明らかになった重要ポイントをまとめます。
納豆に含まれる成分が血管の炎症を抑える可能性
座りすぎが血管に与える悪影響と、簡単な予防エクササイズ
水圧を利用した効果的な血流改善方法
秋冬に特に注意したい「隠れ脱水」の予防法
これらの対策は、特別な道具や時間を必要とせず、日常生活の中で無理なく始められるものばかり。
血管の老化は誰もが避けて通れない問題ですが、正しい知識と適切なケアで、若々しい血管を保つことができます。あなたに合った血管ケア方法を見つけてください。
納豆菌が血管の若さを保つ!?
血管の健康を脅かす大きな要因は、加齢に加えて高血圧と食生活の乱れです。高血圧状態が続いたり、食生活が乱れたりすると血管に負担がかかり続け、動脈硬化を引き起こす原因となります。
最新の研究により、この血管の老化を抑える成分を含む食材が発見され、注目を集めています。
納豆に含まれる驚きの効果
2023年12月に発表された研究で、私たち日本人に馴染み深い「納豆」に含まれる成分が血管の健康に重要な役割を果たすことがわかりました。納豆菌には以下のような効果が期待できます。
腸内環境を整える
免疫細胞に影響を与える
血管の炎症を抑える可能性がある
これらの働きにより、動脈硬化の予防に貢献する可能性があることが明らかになってきました。
ナットウキナーゼの正しい摂取方法
納豆に含まれるナットウキナーゼには、血管内の血栓を溶かす働きがありますが、その効果を最大限に引き出すためには、適切な温度管理が重要になります。
70~80℃の高温では効果が大きく低下する可能性
ご飯にかける場合は、40℃程度まで冷ましてから食べることを推奨
温度管理に気を付けることで、より高い効果が期待できる
このような温度への配慮が、納豆の効果を最大限に引き出すポイントとなります。
レモンとの相性抜群
納豆の効果をさらに高めるために、レモンを組み合わせることが推奨されています。レモンに含まれるクエン酸には以下の効果が期待できます。
血管拡張作用による血行促進
血圧上昇を抑える効果
納豆と組み合わせることによる相乗効果
納豆にレモンを加えることで、それぞれの成分が持つ効果を相乗的に高められる可能性があります。
座りすぎで血管が硬くなる!?
誰もが避けられない加齢による血管の硬化ですが、最新の研究で、日常生活における想像以上に身近な習慣が血管の老化を加速させていることが判明しました。特に注目すべきは、現代人の多くが該当する「座りすぎ」の問題です。
座り続けることのリスク
近年の研究により、以下のような衝撃的な事実が明らかになっています。
長時間座っている人は心血管疾患の発症リスクが約1.3倍に上昇
座り時間が1時間増えるごとに、心血管疾患の発症リスクが約5%上昇
2018年の研究では、1日8時間を超える座位時間で血管疾患による死亡リスクが急上昇
これらの研究結果から、座りすぎは私たちの血管の健康に予想以上の影響を与えていることがわかります。
座りすぎが引き起こす2つの重要な問題
座りすぎは、特に以下の2つの筋肉に影響を与えることで血管の健康を損なう可能性があります。
太もものリスク
筋肉の動きが低下し、糖の消費が減少
血糖値の上昇を招く
血管壁を傷つける原因となる
ふくらはぎのリスク
筋肉の動きが低下すると血流が悪化
血液を心臓に戻すポンプ機能が低下
心臓に余計な負担がかかり、血圧上昇の原因に
簡単にできる血流UPエクササイズ
番組では、これらの問題を解消するために、座りながら簡単にできるエクササイズが紹介されました。
太もものエクササイズ
つま先を天井に向けて脚を伸ばす
太ももを意識しながら4秒キープ
左右交互に行う
ふくらはぎのエクササイズ
ふくらはぎの筋肉を意識しながらかかとを上げ下げ
ゆっくりと繰り返し行う
30分に1回、3分程度実施することを推奨
座りすぎ予防のポイント
血管の健康を保つために、以下のような対策が推奨されています。
30分に一度は3分程度立ち上がる
紹介されたエクササイズを定期的に行う
正座は血管に良くない座り方なので避ける
着圧ソックスを使用する場合は、高血圧治療中の方は医師に相談する
やわらか血管…水圧で血流アップ
有酸素運動は動脈硬化の予防に効果があるとされていますが、最新の研究で、意外な方法でも血管に良い影響をもたらすことがわかってきました。番組では、海女さんたちの調査から得られた興味深い発見が紹介されました。
海女さんから学ぶ血管の若さの秘密
100名を超える海女さんを対象にした調査で、驚くべき結果が明らかになりました。
同年代の運動習慣のある女性と比べても血管年齢が若い
運動習慣のある女性の平均が実年齢より8歳若いのに対し、海女さんは平均11歳も若い結果に
水圧が血管の若さを保つ重要な要因として注目される
水圧がもたらす4つの重要な効果
1. 心臓に戻る血液量の増加
2. 心臓から送り出される血液量の増加
3. 血管をやわらかくする物質NO(一酸化窒素)の生成促進
4. 副交感神経の活性化による血圧上昇の抑制
水圧を活用した実践的な方法
この効果を日常生活に取り入れる方法として、以下の2つが推奨されています。
水中ウォーキング
水深は腰上~胸あたりが適切
1日約30分を週3回程度実施
浮力により足腰や関節への負担が少ない
水圧により血流促進効果が期待できる
入浴での活用
炭酸ガスが出る入浴剤の使用がおすすめ
ぬるめのお湯で副交感神経を優位にする
血管拡張効果が期待できる
リラックス効果も得られる
これは番組で紹介された情報ではありませんが、調べたところによると、すぐに入手できるもので最も炭酸が出る入浴剤のひとつがバブのメディキュア シリーズです。公式サイトでは、一般のバブの10倍の泡が発生すると紹介されています。
血流悪化!隠れ脱水に注意
秋から冬にかけては、急激な温度変化とともに脱水にも注意が必要です。特に空気が乾燥する時期は、自覚のない脱水が進行しやすくなります。番組では、意外と知られていない「隠れ脱水」の危険性について警鐘を鳴らしています。
隠れ脱水の危険性
過去の研究では、以下のような衝撃的な結果が報告されています。
湿度30%の部屋に2時間滞在するだけで約175mLの水分が失われる
のどの渇きを感じなくても脱水が進行している可能性がある
空気の乾燥により、自覚症状がないまま脱水が進行する
特に秋冬は暖房使用で室内が乾燥しやすい
秋冬の脱水が特に注意が必要な理由
1. 暖房による室内の乾燥
2. 気温の変化による体調管理の難しさ
3. 喉の渇きを感じにくい環境
4. 汗をかいている自覚が少ない
簡単にできる脱水チェック方法
自分で手軽に脱水状態をチェックする方法が紹介されました。
親指の爪を押して離す
もとのピンク色に戻るまでの時間を計測
3秒以上かかる場合は隠れ脱水の疑いあり
特に注意が必要なポイント
1. 指先などの細い血管では、脱水による血流の停滞が起こりやすい
2. のどの渇きを感じなくても定期的な水分補給が重要
3. 室内では特に意識的な水分補給を心がける
日常生活での対策
番組では、隠れ脱水を防ぐための以下のような対策が推奨されています。
のどの渇きを感じる前に水分を補給する
室内では定期的な水分補給を心がける
暖房使用時は加湿にも気を配る
朝一番での水分補給を習慣づける
血管の健康を保つために重要なこと【総括】
納豆の効果的な摂取と温度管理の重要性
レモンとの組み合わせによる相乗効果
座りすぎによる血管への悪影響を予防する定期的な運動
水圧を利用した効果的な運動方法
隠れ脱水への注意と適切な水分補給
定期的な血管年齢チェックの実施
生活習慣の改善による血管老化の予防
季節に応じた適切な対策の実施
これらの対策を日常生活に取り入れることで、血管の若さを保ち、健康的な生活を送ることができます。特に、今回の番組で紹介された簡単なエクササイズや食事の工夫は、誰でも始めやすい実践的な方法といえるでしょう。血管年齢が気になる方は、ぜひお試しください。
出演者 バカリズム 林修 斎藤ちはる 伊沢拓司 寺島しのぶ 伊集院光 大友花恋