エアコン掃除でお悩みの方へ、プロ直伝の効果的な掃除方法をご紹介します。
「エアコンの掃除、業者に依頼すると高額で困っている…」
「内部洗浄は自分でもできるの?」
「室外機の掃除はどのくらいの頻度で必要なんだろう?」
実は、エアコンの内部洗浄は専門知識がなくても自分でできる方法があります。掃除評論家の佐藤満春さんと収納評論家のコジマジックさんが教える、結露を利用した内部洗浄テクニックを使えば、細かなホコリやカビまで洗い流すことが可能です。
また、室外機については、ハウスクリーニング評論家の宮島悠太さんによると、意外にも頻繁な掃除は不要とのことです。
この記事では、エアコンをより快適に使い続けるための掃除方法やメンテナンスについて、プロの専門家たちの知見をもとに詳しくご説明します。
ポイントは以下の3つです。
結露を利用した内部洗浄で、自分でも簡単にエアコン掃除が可能
室外機の掃除は6~8年に1回程度で十分
内部洗浄後のドレンパン乾燥が重要
これらの方法を実践することで、エアコンの性能を維持しながら、掃除やメンテナンスにかかる手間とコストを大幅に削減できます。プロが実践する掃除テクニックやメンテナンス方法を、ぜひ参考にしてみてください。
エアコン掃除を楽にするコツ
エアコンの内部洗浄は専門業者に依頼するのが一般的ですが、実は自分でもできる方法があります。掃除評論家の佐藤満春さんと収納評論家のコジマジックさんが教える、プロ直伝の掃除方法をご紹介します。
佐藤満春氏が教える結露を利用した内部洗浄テクニック
内部洗浄を業者に依頼すると費用がかかりますが、結露を利用した掃除方法なら自分でも簡単にできます。
エアコンの設定温度を16℃に設定
部屋の窓を全開にする
1時間~1時間半運転を継続
その後、送風モードに切り替えて30分~1時間運転
この方法では、エアコン内部に発生する結露が自然な水洗いの役割を果たします。細かなホコリやカビまで洗い流してくれるため、内部クリーニングの効果が期待できます。
収納評論家コジマジックのドレンパン乾燥法
内部洗浄後は、ドレンパン(水受け皿)の乾燥が重要です。コジマジックさんは以下の方法を推奨しています。
冷房使用終了後に暖房運転を行う
暖房は半日程度継続して運転
ドレンパン内の水分を完全に乾燥させる
ドレンパンに残った水分がドロドロになると(スライム状)、エアコンの故障原因になる可能性があります。また、嫌な臭いの原因にもなるため、しっかりと乾燥させることが大切です。
内部洗浄に最適な季節と注意点
この掃除方法には適切な時期があります。
本格的な冬到来前に実施
温度差で結露が発生しやすい季節を選ぶ
室外機タイプでもビルトインタイプでも実施可能
上記二つの方法を併用するのがおすすめ(佐藤さん→コジマジックさんの順にやる)
温度差が大きいほど結露が発生しやすく、掃除効果も高まります。ただし、真冬は室外の寒さが厳しすぎるため、秋口から初冬にかけての実施がおすすめです。
室外機の掃除頻度と正しいメンテナンス
ハウスクリーニング評論家の宮島悠太さんによると、室外機の掃除は意外にも頻繁な実施は不要とのこと。効果的なメンテナンス方法と適切な掃除頻度についてご説明します。
宮島悠太氏が解説する室外機の掃除周期
多くの人が気にする室外機の掃除ですが、実は想像以上に長いスパンでの対応で十分です。
推奨される掃除頻度は6~8年に1回程度
普段の外観の汚れは機能に大きな影響なし
専門業者による本格的な掃除を推奨
日常的なメンテナンスにあまり時間をかける必要はありませんが、6~8年に1度は専門業者による点検と掃除を行うことで、長く快適に使用できます。
熱交換機の目詰まりチェック方法
室外機の性能を左右する重要な部分が熱交換機です。
室外機裏側の網状の部品をチェック
目詰まりがあると冷房効果が低下
詰まりが酷い場合は専門家に相談
熱交換機に問題があると、エアコンの機能が十分に発揮されません。冷えが悪くなったと感じたら、まずは熱交換機の状態を確認してみましょう。
室外機の外装の汚れが及ぼす影響について
室外機の外観の汚れは気になるものですが、実際の影響は限定的です。
外装の砂埃は見た目の問題が主
過度な清掃は不要
性能面への影響は軽微
外装の汚れを一生懸命掃除しても、エアコンの性能改善にはほとんどつながりません。見た目が気になる場合は軽く水で流す程度で十分です。
室外機洗浄サービスとは?
エアコンクリーニング業者の多くは、室内機だけでなく室外機の洗浄サービスも提供しています。
室外機洗浄サービスの概要
料金相場:5,000円程度~(1台あたり)
作業時間:30~60分程度
一般的な室外機洗浄サービス
1. 外装パネル、プロペラファン、モーターなどの分解
2. 内部の汚れ状態の確認
3. エコ洗剤の使用による洗浄
4. 高圧洗浄によるホコリや汚れの除去
5. 各パーツの洗浄と拭き上げ
6. 組み立てと動作確認
室外機洗浄の必要性
以下のような場合、室外機の洗浄が推奨されます。
プロペラファンの排気放熱が阻害されている
熱交換器(アルミフィン)にホコリが詰まっている
枯葉や大きな異物がカバー内部に混入している
室外機洗浄のメリット
熱効率の回復
電気代の節約
エアコンの寿命延長
故障リスクの低減
室外機洗浄サービスの注意点
一部の業者は、室外機の外側から水をかけるだけの簡易的な洗浄を行っている場合があります。効果的な洗浄のためには、内部までしっかり洗浄することが重要です。契約前に必ず確かめてください。
室外機洗浄は通常、エアコン本体(室内機)のクリーニングとセットで依頼すると割引が適用される場合が多いです。
プロ直伝のテクニックで誰でも簡易的なエアコン掃除ができる【総括】
結露を利用した内部洗浄で自分でもエアコン掃除が可能
内部洗浄は16℃設定で1時間~1時間半の運転が効果的
洗浄後は送風モードで30分~1時間の運転が必要
ドレンパンの乾燥には暖房運転を半日程度継続
内部洗浄は秋口から初冬にかけてが最適
室外機の掃除は6~8年に1回程度で十分
熱交換機の目詰まりは冷房効果に影響大
室外機の外装の汚れは性能への影響は軽微
内部洗浄と乾燥を組み合わせることで効果を最大化
室外機の簡易洗浄だけでは十分な効果は期待できない
定期的なメンテナンスでエアコンの寿命延長が可能
より本格的なクリーニングが必要な場合は、信頼できる専門業者に相談することをおすすめします。快適な空調環境を保ちながら、エアコンを長く大切に使っていきましょう。