2024年12月18日の「あさイチ」で紹介された「お肉をやわらかくする塩糖水」老舗すき焼き店の調理長・福田二志雄さんが紹介する、お肉をやわらかくする魔法のような下処理方法です。
塩、砂糖、酒を黄金比で配合した水に肉を浸すだけで、安価な肉でも極上の柔らかさに。すき焼きはもちろん、焼き肉や炒め物など様々な料理に活用できる万能テクニックです。
プロの技を使って、おうちでも上質な肉料理を楽しみましょう。
お肉をやわらかくする塩糖水の作り方
すき焼きなどの肉料理をより美味しく楽しむための、プロ直伝の下処理方法です。塩と砂糖のバランスが絶妙で、肉の旨みを引き出しながらしっとりやわらかな食感に仕上げます。特に安価な肉の食感を改善したい時におすすめの方法です。
お肉をやわらかくする塩糖水のレシピ
材料と分量:すき焼き用肉200g分
- 塩:小さじ2
- 砂糖:大さじ2
- 酒:大さじ1/2
- 水:カップ1
- STEP1材料を混ぜ合わせる塩、砂糖、酒を計量し、水と一緒によく混ぜ合わせます
- STEP2肉を浸すすき焼き用の肉を塩糖水に完全に浸します
- STEP3冷蔵庫で寝かせる蓋をして冷蔵庫で1時間半ほど寝かせます
- STEP4水気を切る肉を取り出し、キッチンペーパーで優しく水気を拭き取ります
このレシピのコツ
塩糖水は肉の重量の3倍量ほど作るのがベスト
寝かせる時間は1時間半が目安ですが、2時間までなら問題ありません
室温での処理は避け、必ず冷蔵庫で行いましょう
水気をしっかり切ることで、焼き色がつきやすくなります
お肉をやわらかくする塩糖水によくある質問
どうして塩糖水に漬けると肉がやわらかくなるのですか?
塩には肉のタンパク質を変性させる効果があり、砂糖には保水性を高める効果があります。この2つが組み合わさることで、肉がしっとりやわらかくなります。
酒に含まれるアルコールも肉を柔らかくする効果があります。
どんな種類の肉に使えますか?
主にすき焼き用の牛肉がおすすめですが、豚肉や鶏肉にも使用できます。特に安価な部位の肉質改善に効果的です。
塩糖水に漬けすぎるとどうなりますか?
3時間以上漬けすぎると、肉の表面が過度に変性して、かえって食感が悪くなる可能性があります。
塩糖水は再利用できますか?
衛生面を考慮し、塩糖水は1回限りの使用にしてください。
塩糖水に漬けた肉は、すき焼き以外の料理にも使えますか?
はい、焼き肉や炒め物など、様々な料理に活用できます。ただし、塩分が含まれているため、後の調理で塩加減の調整が必要です。
塩糖水に漬ける前に、肉を水洗いする必要はありますか?
いいえ、必要ありません。パック開封後そのまま塩糖水に漬けてください。
塩と砂糖の比率を変えてもいいですか?
この配合は長年の経験から導き出された黄金比です。配合通りお試しください。
冷凍肉でも同じように効果がありますか?
解凍後の肉にも効果はありますが、新鮮な肉の方がより良い結果が得られます。
肉以外の食材にも使えますか?
この配合は肉専用です。魚や野菜には適していません。
塩糖水に漬けた後、肉を冷凍保存できますか?
処理後の肉は、なるべく早めに調理することをおすすめします。冷凍すると、せっかく整えた食感が損なわれる可能性があります。
基本のすき焼きの作り方
すき焼きの材料(2人前)
- すき焼き用牛肉:200g
- 白菜:1/4個
- 長ネギ:1本
- しらたき:1袋
- 卵:2個
▶割り下
- 醤油:50ml
- みりん:50ml
- 酒:25ml
- 砂糖:大さじ1
- STEP1下準備白菜は一口大、長ネギは斜め切り、しらたきは食べやすい長さに切り、水気を切っておきます
- STEP2フライパンを温めるフライパンを中火で温め、サラダ油を薄く引きます
- STEP3肉を焼く塩糖水で処理した肉をサッと焼きます。焦げ目がついたら一度取り出します
- STEP4割り下で煮るフライパンに割り下(醤油:みりん:酒:砂糖=4:4:2:1)を入れ、野菜としらたきを入れて煮ます
- STEP5肉を戻す野菜がしんなりしてきたら、肉を戻し入れ、全体に味をなじませます
- STEP6仕上げ好みで溶き卵をつけながら食べます
すき焼きを美味しく作るコツ
肉は室温に戻してから調理を始めましょう
しらたきは必ず下茹でして、水気をしっかり切ります
割り下は最初から全量入れず、途中で様子を見ながら調整します
卵は新鮮なものを使い、常温に戻してから使用します