5年前、最愛のパートナーを失った料理家の栗原はるみさん。計り知れない喪失感との闘いの中で、彼女は新たな人生の意味を探し求めてきました。
その過程で生まれたのが、「100のやりたいこと」リストと、ひとりごはん(一人暮らしの人々に向けた心温まるレシピ)作りです。
【こんや放送】
悲しみを癒やす人生レシピ
栗原はるみの”ひとりごはん”15(日)夜9時15分~[総合]
料理家 #栗原はるみ
最愛の夫を亡くし
“家族のためのごはん”から
“自分のためのごはん”で
悲しみから立ち上がろうとしている。ひとりでも豊かなごはんを。
とっておきのレシピも紹介します。 pic.twitter.com/nb7q2JEF94— NHKスペシャル(日)夜9時(土)夜10時 (@nhk_n_sp) December 14, 2024
この記事では、NHKスペシャル【悲しみを癒やす人生レシピ 栗原はるみのひとりごはん】で紹介された、丹精込めて作り上げた7品のレシピを紹介します。
玲児さんのポテトサラダの作り方
しっとりとしたじゃがいもに、手作りマヨネーズの優しい味わいが絶妙なポテトサラダです。フルーツトマトを添えることで、さっぱりとした酸味と彩りが加わります。
玲児さんのポテトサラダのレシピ
材料と分量:4人前
- じゃがいも(メークイン):3個(350g)
- たまねぎ:30g
- にんじん(細い部分):30g
- 姫きゅうりの甘酢漬け(ピクルス):2本
- ロースハム:3枚
- 手づくりマヨネーズ:1回分
- 塩・こしょう:各少々
- フルーツトマト:適量
[手づくりマヨネーズの材料]
- 卵黄:1個分
- サラダ油:カップ1/2
- 白ワインビネガー:大さじ1
- 砂糖:小さじ2
- 塩:小さじ1/2
- STEP1手作りマヨネーズを作るボウルに卵黄を入れ、泡立て器で混ぜながらサラダ油を少しずつ加えて乳化させます。ワインビネガー、砂糖、塩を加えて味を調え、冷蔵庫で冷やしておきます
- STEP2じゃがいもを茹でるじゃがいもは皮ごと茹で、熱いうちに皮をむいてボウルでなめらかにつぶします
- STEP3野菜の下処理たまねぎは薄切りにして水にさらし、にんじんは2-3mm厚さに切って茹でます。姫きゅうりの甘酢漬けは小口切りに、ハムは1cm角に切ります
- STEP4材料を和えるじゃがいもの粗熱が取れたら、すべての具材と手作りマヨネーズを加えてさっくりと混ぜ合わせます
- STEP5味を調える塩、こしょうで味を整えます。じゃがいもの水分に応じてマヨネーズの量を調整してください
- STEP6盛り付け器に盛り、くし切りにしたフルーツトマトを添えて完成です
作り方のコツ
じゃがいもは皮付きのまま茹でることで、水っぽくならず、しっとりとした仕上がりになります
たまねぎは水にさらすことで辛みが抜け、マイルドな味わいになります
マヨネーズを加えるときは、じゃがいもが完全に冷めていないほうが、なめらかに混ざります
姫きゅうりの甘酢漬けが無い場合は、市販のピクルスでも代用できます
ポテトサラダによくある質問
じゃがいもは何を使うのがおすすめですか?
メークインがおすすめです。ホクホクとした食感で、つぶした時になめらかになりやすい品種です。男爵いもでも代用できますが、やや水分が多めになる傾向があります。
手作りマヨネーズを市販のマヨネーズで代用できますか?
代用可能です。ただし、手作りマヨネーズの方が風味が穏やかで、素材の味を活かせます。市販品を使う場合は、量を調整しながら加えることをお勧めします。
前日に作り置きできますか?
作り置き可能です。ただし、翌日食べる場合は、フルーツトマトは直前にのせることをお勧めします。また、時間が経つと若干水分が出る場合があるので、食べる直前に軽く混ぜ直すとよいでしょう。
じゃがいもがべちゃべちゃになってしまう原因は?
茹で過ぎや、皮をむいてから茹でることが主な原因です。また、温かいうちに粗くつぶすことで、適度な食感を保てます。完全に冷めてからつぶすと、粘り気が出やすくなります。
大きなえび天丼の作り方
カラッと揚がった大きなえび天と特製の天つゆが絡む、贅沢な一品です。衣にこだわることで、サクサクの食感が長持ちします。
大きなえび天丼のレシピ
材料と分量:1人前
- えび:大1匹(50g)
- 天ぷら粉:大さじ1+1/2
- 冷水:小さじ3
- 揚げ油:適量
- ごはん:適量
[天つゆの材料]
- だし:大さじ2
- しょうゆ:大さじ2
- みりん:大さじ2
- 砂糖:大さじ1
- STEP1天つゆを作る小鍋に天つゆの材料を合わせて火にかけ、煮立ったら弱火で3~4分間煮詰めます
- STEP2えびの下処理えびは尾側の一節を残して殻をむき、背ワタを取り除きます。尾の先端を少し切り落として中の水分を包丁の背でかき出し、腹側に4~5か所浅く切り込みを入れて筋切りをします
- STEP3衣をつけるえびの水気をよく拭き、天ぷら粉をまぶします。残った天ぷら粉に小さじ2の冷水を加えて混ぜ、さらにえびにからめます
- STEP4揚げる揚げ油を熱し、えびを入れて揚げます。残った衣に小さじ1の冷水を足してよく混ぜ、えびにほぼ火が通ったら裏返してえびの上に散らすように落とし入れます
- STEP5仕上げの衣カラッとしたら散った衣を集めるようにえびにのせて引き上げ、網に取って油をよくきります
- STEP6盛り付け器にごはんを盛り、えび天をのせ、天つゆをかけて完成です
作り方のコツ
えびの水分をしっかり抜くことで、衣がはがれにくくなります
冷水を2回に分けて加えることで、カラッとした仕上がりになります
最後に散らした衣を集めることで、ボリュームのある見た目に
天つゆは煮詰めることで、濃厚な味わいになります
えび天丼によくある質問
えびは何を選べばよいですか?
大きめのブラックタイガーやバナメイエビがおすすめです。新鮮なものを選び、解凍する場合は自然解凍がベストです。
天ぷら粉は薄力粉で代用できますか?
できますが、天ぷら粉には打ち粉や膨張剤が含まれているため、よりカラッとした仕上がりになります。薄力粉で代用する場合は、少量のベーキングパウダーを加えるとよいでしょう。
天つゆは市販のものでも代用できますか?
できます。ただし、市販の天つゆを使う場合は、少し煮詰めることで濃厚な味わいになります。
揚げ油の適温はどれくらいですか?
170~180度が適温です。衣を少し落として、すぐに浮いてくる程度が目安です。温度が低いと油っぽくなり、高すぎると衣が焦げてしまいます。
チキンスープの作り方
鶏の旨味が凝縮された、澄んだ黄金色のスープです。様々な料理の基本となるスープストックとして重宝します。シンプルな材料で作る本格的なスープです。
チキンスープのレシピ
材料と分量:約2.5リットル
- 鶏ガラ:3羽分
- 水:4リットル
- ねぎの青い部分(縦半分に切る):1本分
- にんじんの薄切り:適量
- セロリの葉:適量
- STEP1鶏ガラの下処理鶏ガラは水で洗って、水気をよくきります
- STEP2下茹で鍋にたっぷりの湯を沸かし、鶏ガラを入れて約2分間茹でます。ざるに上げて水洗いします
- STEP3スープを取る鍋をきれいにして分量の水を入れて火にかけ、煮立ったら鶏ガラと野菜を加えます
- STEP4アクを取る再び煮立ってアクが出たら丁寧に取り除き、弱火にして約1時間30分間じっくり煮込みます
- STEP5漉す火を止め、ざるでしっかりと漉して完成です
作り方のコツ
鶏ガラは必ず下茹ですることで、不純物を除き澄んだスープになります
アクは丁寧に取り除くことで、きれいな黄金色のスープに仕上がります
弱火でじっくり煮込むことで、旨味が十分に出ます
野菜は香り付け程度に使い、多すぎないようにします
チキンスープによくある質問
スープの保存方法は?
冷蔵で3~4日、冷凍なら1ヶ月程度保存可能です。冷凍する場合は、使いやすい量に小分けにすることをおすすめします。
どんな料理に使えますか?
このレシピのチキンスープは、以下のような様々な料理に活用できます:
・塩だけ加えてシンプルなスープとして
・ラーメンの出汁として(しょうゆ、紹興酒などを加える)
・カニ雑炊(カニ、卵、塩で味付け。好みでオリーブ油、パルメザンチーズを加える)
鶏ガラ以外の部位は使えますか?
手羽先やもも肉の骨なども使えますが、鶏ガラが最も濃厚な出汁が取れます。骨付き肉を使う場合は、肉は途中で取り出して別の料理に使うことをお勧めします。
野菜は他の種類を使っても良いですか?
基本の野菜(ねぎ、にんじん、セロリ)以外にも、玉ねぎやパセリの茎なども使えます。ただし、強い味や香りの野菜は避け、スープの風味を邪魔しないものを選びましょう。
冷凍ごはんをおいしくいただく方法
ごはんを美味しく冷凍・解凍するコツをご紹介します。手軽に炊きたてのような食感を楽しめる、忙しい方必見の時短テクニックです。
冷凍ごはんのレシピ
材料と分量:1人前
- ごはん:150g
- STEP1冷凍の準備温かいごはんを平らにしてふわっとラップに包みます
- STEP2冷凍ラップで包んだごはんを冷凍庫に入れて保存します
- STEP3解凍200W電子レンジで約3分間加熱します
- STEP4仕上げ600Wにしてさらに約1分間加熱し、熱いうちにラップをはずしてふわっと器に盛ります
作り方のコツ
炊きたてのごはんを冷凍すると、解凍後も美味しく食べられます
ラップは空気が入らないようにしっかりと包みましょう
平らに形を整えることで、均一に解凍できます
2段階の電子レンジ加熱がポイントです
解凍後はすぐにラップを外し、蒸気を逃がすことでべちゃつきを防げます
冷凍ごはんによくある質問
どのくらいの期間冷凍保存できますか?
しっかりとラップで包んで冷凍すれば、1ヶ月程度は美味しく食べられます。ただし、早めに食べきることをおすすめします。
1度に解凍する量の目安はありますか?
1食分(150g程度)ずつ小分けにして冷凍することをおすすめします。必要な分だけ解凍できて便利です。
電子レンジの加熱時間は機種によって変わりますか?
はい、電子レンジの機種や性能によって加熱時間は異なります。様子を見ながら調整してください。基本的には弱めの出力で時間をかけて解凍し、仕上げに強めの出力で温めるのがコツです。
冷凍ごはんは炊きたてと比べて栄養価は落ちますか?
適切に冷凍・解凍すれば、栄養価の大きな低下はありません。ただし、長期保存による風味の低下を避けるため、1ヶ月以内の消費をおすすめします。
ねぎだれの冷ややっこの作り方
熱々のごま油をたっぷりのネギに注ぐことで、香ばしい香りが広がる夏にぴったりの一品です。シンプルな材料で簡単に作れる上質な一品です。
ねぎだれの冷ややっこのレシピ
材料と分量:1人前
- 絹ごし豆腐:小1丁(150g)
- ねぎのみじん切り:1/2本分
- ごま油:大さじ1
- 粗塩:適量
- STEP1豆腐の準備豆腐は水をきり、器に盛ります。ペーパータオルを豆腐の高さより3cm高くなるように折り、周囲に巻きます
- STEP2冷やすペーパータオルを巻いた豆腐を、食べる直前まで冷蔵庫で冷やします
- STEP3ネギをのせる冷えた豆腐の上にみじん切りにしたねぎをたっぷりとのせ、ペーパータオルをそっとはずします
- STEP4仕上げ小鍋でごま油を煙が出るまで熱し、ねぎにジュッとかけ、粗塩をふって完成です
作り方のコツ
ペーパータオルで豆腐を包むことで、余分な水分を吸収し、よりおいしく仕上がります
ねぎは食べやすい大きさにみじん切りにすることで、豆腐と一緒に食べやすくなります
ごま油は煙が出るまでしっかり熱することで、香ばしさが増します
粗塩は好みの量で調整してください。塩加減で味わいが変わります
冷ややっこによくある質問
豆腐は絹ごし以外でも作れますか?
絹ごし豆腐がベストですが、木綿豆腐でも作れます。ただし、食感が異なり、さっぱりとした味わいを楽しむなら絹ごし豆腐がおすすめです。
ねぎは白ねぎと青ねぎどちらがいいですか?
白ねぎがおすすめです。青ねぎも使えますが、白ねぎの方が甘みがあり、熱したごま油との相性が特に良いです。
ごま油の代わりに他の油は使えますか?
このレシピではごま油特有の香りと風味が重要な要素となるため、他の油での代用はお勧めしません。ごま油の香ばしさが冷やっこの味を決める重要な要素です。
ごちそう冷ややっこの作り方
豊富な具材を贅沢にのせた、食べ応えのある冷ややっこです。ねぎ、みょうが、しょうがなどの薬味と、ハム、ピーナッツ、じゃこの異なる食感が楽しめる一品です。
ごちそう冷ややっこのレシピ
材料と分量:1人前
- 絹ごし豆腐:小1丁(150g)
- ねぎのみじん切り:大さじ2~3
- きゅうり:1/3本
- みょうが:1個
- しょうがのみじん切り:大さじ1
- ロースハム:1枚
- 青じそ:3~5枚
- ピーナツ:適量
- ちりめんじゃこ:適量
- だしじょうゆ:適宜
[だしじょうゆの材料]
- みりん:カップ1/4
- しょうゆ:カップ3/4
- だし昆布:10cm角1枚
- かつお削り節(厚削り):10g
- STEP1豆腐の準備豆腐は水をきり、器に盛ります。ペーパータオルを豆腐の高さより3cm高くなるように折り、周囲に巻いて冷蔵庫で冷やします
- STEP2具材の準備きゅうりは縦半分に切ってスプーンで種を除き、5mm角に切ります。みょうがは4~5mm角に切り、ハムも同様に切ります
- STEP3薬味の準備青じそはみじん切りにします。ピーナツは粗く刻みます
- STEP4だしじょうゆを作る小鍋にみりんを入れて煮立て、アルコールをとばして少し煮詰めます。火を止め、熱いうちにしょうゆ、昆布、削り節を加えて半日以上おきます
- STEP5トッピング食べる直前にピーナツとじゃこ以外のトッピングを軽く混ぜてからのせ、最後にピーナツとじゃこをのせます
- STEP6仕上げペーパータオルをそっとはずし、だしじょうゆを豆腐の縁から静かにかけて完成です
作り方のコツ
豆腐は食べる直前まで冷やすことで、より爽やかな味わいに
きゅうりの種を除くことで、水っぽくなるのを防ぎます
だしじょうゆは昆布を一晩おいたら取り出し、冷蔵保存します
トッピングは食べる直前に乗せることで、具材の食感が活きます
ごちそう冷ややっこによくある質問
だしじょうゆは市販のものでも代用できますか?
市販のめんつゆなどでも代用できますが、手作りのだしじょうゆの方が風味豊かで、素材の味を引き立てます。時間に余裕がある時は、ぜひ手作りをお試しください。
具材を変更することはできますか?
はい、季節の野菜や好みの具材にアレンジできます。ただし、水分の多い野菜は事前に水気をよく切り、豆腐がべちゃつかないよう注意しましょう。
事前に準備できる部分はありますか?
だしじょうゆと具材の切り方は前日から準備可能です。ただし、豆腐に具材をのせるのは、食べる直前にすることをおすすめします。
豆腐の水切りはどのくらいしたほうがよいですか?
15~20分程度の水切りで十分です。ペーパータオルで包んで冷蔵庫で冷やす間にも水切りされるので、あまり長時間の水切りは必要ありません。
トマトの冷ややっこの作り方
イタリアン風にアレンジした夏向けの冷ややっこです。フルーツトマトの甘みと酸味、パルメザンチーズの塩気が豆腐と見事にマッチした一品です。
トマトの冷ややっこのレシピ
材料と分量:1人前
- 絹ごし豆腐:小1丁(150g)
- フルーツトマト:1個
- たまねぎのみじん切り:大さじ2
- パルメザンチーズ:適量
- 白ワインビネガー:適量
- オリーブ油:適量
- 粗塩:適量
- バジル:適宜
- STEP1豆腐の下準備豆腐は水をきり、器に盛ります。ペーパータオルを豆腐の高さより3cm高くなるように折り、周囲に巻きます
- STEP2冷やす豆腐を食べる直前まで冷蔵庫で冷やしておきます
- STEP3具材の準備トマトはヘタを取り、5mm角に切ります。たまねぎはみじん切りにします
- STEP4トッピングたまねぎとトマトを軽く混ぜ合わせて冷やした豆腐の上にのせ、ペーパータオルをそっとはずします
- STEP5仕上げ粗塩をふり、バジルをちらし、パルメザンチーズをおろしかけ、オリーブ油をまわしかけます。好みで白ワインビネガーをかけて完成です
作り方のコツ
フルーツトマトは完熟のものを選ぶと、より甘みと風味が増します
たまねぎは水にさらすと辛みが抜けて食べやすくなります
オリーブ油は良質なエクストラバージンオイルを使うと、より本格的な味わいに
パルメザンチーズは削りたてを使うことで、香りと風味が際立ちます
トマトの冷ややっこによくある質問
フルーツトマト以外のトマトでも作れますか?
作ることはできますが、フルーツトマトの持つ甘みと風味が本来の味わいを引き立てます。普通のトマトを使う場合は、完熟したものを選びましょう。
白ワインビネガーは必須ですか?
必須ではありませんが、白ワインビネガーの酸味が全体の味を引き締め、より爽やかな味わいになります。お好みで量を調整してください。
バジル以外のハーブは使えますか?
イタリアンパセリやオレガノなども使えますが、トマトとの相性を考えるとバジルが最適です。フレッシュハーブがない場合は、乾燥バジルでも代用できます。
パルメザンチーズの代わりに他のチーズは使えますか?
ペコリーノロマーノやグラナパダーノなど、熟成度の高いハードチーズであれば代用可能です。ただし、パルメザンチーズの独特の風味が最も相性が良いです。
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