2024年12月19日の「なないろ日和」今回のレシピは「呉汁」 大豆の栄養をたっぷり含んだ伝統的な汁物です。
宮城県出身の料理研究家・青木敦子さんが、寒い冬に嬉しいアレンジレシピを紹介。シナモンの香りが効いた具沢山の呉汁は、体を内側からじんわりと温め、ヒートショック予防にも効果的。
電子レンジを使って手軽に作れるので、忙しい朝や寒い夜に重宝する一品です。
呉汁の作り方
呉汁とは、大豆をすりつぶして作る日本の伝統的な汁物です。「呉」という字は、すりつぶすという意味があり、大豆をすり潰して作ることからこの名前がついています。
高たんぱく・低カロリーで栄養価が高く、特に寒い地方で古くから親しまれてきた郷土料理の一つです。大豆の水煮とカボチャをベースにした具沢山の温かい汁物は、身体の芯から温まります。
呉汁のレシピ
材料と分量:2人前
- 大豆の水煮:60g
- 大根:50g
- にんじん:50g
- カボチャ:100g
- 油揚げ:1枚
- しいたけ:2枚
- 葱:適量
- 味噌:40g
- 白だしのたさじ:2杯
- オリーブオイル大さじ:1杯
- 水:400ml
- シナモン:適量
- STEP1野菜の下準備大根、人参、カボチャは2~3mm厚さのいちょう切りにします。
- STEP2油揚げの準備油揚げは7~8mm幅の短冊状に切ります。
- STEP3しいたけの下準備しいたけは薄くスライスします。
- STEP1具材を温める耐熱のボウルに大根、人参、カボチャ、白だしを加えて混ぜ合わせ、オリーブオイルを加えます。
- STEP2加熱ラップをして600Wのレンジで5分温めます。
- STEP3大豆のペースト作り大豆の水煮を食材管理に入れつぶしてペースト状にし、味噌と水を加えて混ぜ合わせます。
- STEP4仕上げの加熱レンジから取り出した具材に大豆ペーストを加えて混ぜ合わせ、ラップをして600Wのレンジで5分温めます。
- STEP5最終仕上げ器にうつり適切に、小口切りにした葱を適量のせて、好みでシナモンを振りかけます。
おいしく作るコツ
大豆は水煮を使うことで調理時間を大幅に短縮できます。
野菜は同じ大きさに切ることで、均一に火が通ります。
シナモンには体を温める効果があるので、寒い日は多めに入れても良いでしょう。
具材は食べやすい大きさを心がけましょう。
大豆ペーストはなめらかになるまでしっかりつぶすことで、より良い食感になります。
呉汁によくある質問
なぜヒートショック予防に効果があるのですか?
呉汁に含まれる大豆タンパクと野菜の食物繊維が血流を改善し、体を内側から温めます。また、シナモンには末梢血管を拡張する効果があり、急激な温度変化による血圧の変動を緩和する働きがあります。温かい汁物を摂取することで、体温が緩やかに上昇し、ヒートショックのリスクを軽減できます。
大豆の水煮は市販のものでも良いですか?
はい、市販の水煮大豆を使用しても問題ありません。時間短縮になり、手軽に作れるのが利点です。
シナモンは必須ですか?
必須ではありませんが、体を温める効果があるため、寒い季節には特におすすめです。好みで調整してください。
野菜の切り方にこだわりはありますか?
2~3mm程度の均一な厚さに切ることで、火の通りが均等になり、食べやすさも向上します。
味噌は種類を変えても良いですか?
お好みの味噌を使用できます。白味噌は甘めの味わいに、赤味噌はコクのある味わいになります。
カロリーが気になります。調整できますか?
油揚げの量を減らしたり、オリーブオイルを控えめにすることでカロリーを抑えられます。ただし、適度な油分は体を温める効果があります。
具材を追加しても良いですか?
はい、季節の野菜を加えてアレンジできます。ただし、材料を追加する場合は全体の味のバランスを調整してください。
電子レンジの加熱時間は目安ですか?
はい、電子レンジの機種や野菜の量によって加熱時間は調整が必要です。様子を見ながら加熱してください。
作り置きはできますか?
野菜が柔らかくなりすぎるため、作り置きは推奨しません。その都度作るのがベストです。
白だしは普通のだしで代用できますか?
はい、かつおだしや昆布だしなど、お好みのだしで代用可能です。味の濃さを見ながら調整してください。